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従来の方法からテクノロジー主導型へ : 収益管理入門

「違う販売方法で同じ料金を獲得する方法は数え切れないほどあります。セグメントの見方も同じです。たくさんの方法があります。そこで必要になるのが、収益管理のスキルです」

ケリー マック氏

ハイゲート、レベニュー / ディストリビューション担当エグゼクティブ バイス プレジデント


配信内容


宿泊施設の運営を成功させるには、収益管理戦略を最大限活用する必要があります。そのために役立つのが、適切なデータ、ツール、テクノロジーです。

 

「旅行ビジネスをサポート」の今回のエピソードでは、ハイゲートのチーフ リベニュー オフィサー (主席収益責任者) を務めるケリー マック氏と、Expedia Group のマイケル グルブラー、ブランドン エアハルトで、料金設定や旅行者の行動などを取り上げます。バケーションレンタルの売り上げアップやホテルの稼働率向上を実現するための収益管理や、データの活用、その過程における人間と AI の役割についての対談をお聞きください。

 

エピソードを聞き終わる頃には、効果的な売り上げアップの方法を知り、データと分析を提供する Rev+ や MarketMaker などのツールですばやい料金設定を行い、貴施設の収益を効率よく高める方法を理解できるでしょう。  


トランスクリプトを読む


[00:00:04] ブランドン エアハルト 旅行サービス提供会社は旅行体験を支える存在です。「旅行ビジネスをサポート」の新シーズンでは、ビジネスを牽引する皆様が旅行体験を進化させ、高め続けられるよう、業界トレンド、注目トピック、実用的なアドバイスを紹介していきます。Expedia Group がお送りする「旅行ビジネスをサポート」へようこそ。ブランドン エアハルトです。今回のエピソードは、かなり長い期間をかけて準備してきたトピックで、旅行業界の収益管理について取り上げます。このトピックはこれまでこの番組ではあまり触れていない分野です。今回は 2 人の専門家を招き、収益管理という観点から旅行業界を詳しく見てみたいと思います。本日のゲスト MC を紹介します。Expedia Group、北米キーアカウント担当シニアディレクターのマイケル グルブラーさんです。マイケルさん、今回はご出演いただき、ありがとうございました。収益管理について貴重なお話を伺うことができました。

 

[00:00:53] マイケル グルブラー こちらこそ、お招きいただきありがとうございました。「何かを成し遂げたければ自分でしなさい」という諺もありますが、今日はケリーさんのようなすごい方、素晴らしい専門家とご一緒できて、本当に嬉しく思います。とても良い対談ができたと思っています。

 

[00:01:07] ブランドン エアハルト 本題に入る前に、今回のトピックの専門家であるマイケルさんについて紹介したいと思うのですが、自己紹介と、Expedia Group での役割、収益管理に関するご経験についてお話いただけますか。

 

[00:01:16] マイケル グルブラー 私が在籍している部署は、ホスピタリティ企業パートナーと協力しながら業務を進める、Lodging Strategic Partnership Team というチームです。ホテルチェーンにとっては収益管理がとても重要で、重視されています。ですから、今日のトピックは私たちにはとても興味深いものでした。10 年ぐらい前でしょうか、私は旅行業界で収益管理担当エグゼクティブという肩書をいただきましたが、一番のポイントは収益管理の背後にある原則と理論を理解することでした。ブランドンさんと違って、航空券を売り過ぎたり、ホテルの予約を埋められなかったり、といったことはしていません。

 

[00:01:53] ブランドン エアハルト シーズン 1 のエピソードを思い出しますね。

 

[00:01:56] マイケル グルブラー そうですね。 

 

[00:01:57] ブランドン エアハルト ケリーさんについても触れていましたね。ケリー マックさんはハイゲートの伝説的な人物で、マイケルさんはケリーさんと何年も一緒に働いた経験がありますよね。ケリーさんについて聞かせいただいてもいいでしょうか。 

 

[00:02:06] マイケル グルブラー はい、お任せください。ケリー マックさんは 30 年以上の業界経験があり、先日、ハイゲート ホテルのチーフ リベニュー オフィサー、主席収益責任者に任命されました。収益管理分野で 25 年以上の経験を持ち、ハイゲートブランドのホテルと独立系のホテルを合わせた 500 箇所を超える宿泊施設を直接管理しながら、各施設の収益管理戦略と料金ポリシーの立案と遂行を行っています。また、顧客層の拡大と維持を中心に、ハイゲートの顧客関係管理プログラムを主導しています。このように、今回のトピックについてうってつけの人物と言えます。また、これまでにいくつかの賞を受賞しており、一番最近では 2017 年に国際ホスピタリティセールスアンドマーケティング協会 (HSMAI) の「最も優れたホスピタリティ人材 25 人」に選ばれました。2011 年には、プレストン ロバート ティッシュ ホスピタリティ、ツーリズム、スポーツマネジメントセンターの非常勤教授を 20 年以上務めるニューヨーク大学で、教育改革学部賞を受賞しました。このように、自らが優れた人材であるだけでなく、次の世代のホスピタリティマネージャーや旅行業界のリーダーにも影響を与えています。 

 

[00:03:14] ブランドン エアハルト 素晴らしいゲストをお迎えすることになりますね。間違いなく、収益管理についてお話しいただくには私よりも適任です。それでは、インタビューをお聞きください。マイケル グルブラーさんとケリー マックさんです。 

 

[00:03:25] マイケル グルブラー ケリーさん、こんにちは。 

 

[00:03:26] ケリー マック こんにちは。 

 

[00:03:27] マイケル グルブラー 本日はご参加いただき、ありがとうございます。今日のトピックは収益管理です。業務経験や貴社における指導的立場だけでなく、教育に関わっておられることも考えると、ケリーさんほど相応しい方は思いつきません。収益管理について話すのにケリーさん以上に適した方はいないでしょう。本日はよろしくお願いします。 

 

[00:03:51] ケリー マック ありがとうございます。お世辞がお上手ですね。本当に。

 

[00:03:56] マイケル グルブラー まず、ハイゲートでの職務についてお話しいただけますか。 

 

[00:04:00] ケリー マック はい。私はハイゲートで収益流通担当の EVP を務めています。ハイゲートで働き始めてから 18 年、もうすぐ 18 年半になります。ハイゲートはアメリカ、ヨーロッパ、南アメリカ、カリブ海、ラテンアメリカに、ハイゲートブランドのホテルと独立系ホテルが合わせて約 500 箇所あります。私の基本的な仕事は、収益の拡大支援です。収益管理戦略、マーケティング戦略、デジタル e コマース戦略、顧客関係管理戦略、データ分析、BI 分析など、さまざまな方法を利用して収益増と稼働率向上につなげるのが最終的な目標です。 

 

[00:04:48] マイケル グルブラー とても興味深いのですが、今おっしゃったことはどれも、シンプルなはずの旅行業界に複雑な要素を加えるものです。つまり、この業界は、需要は滞在する場所が必要なお客様、供給はホテルの客室やバケーションレンタル、という単純な図式になっています。シンプルな需要と供給です。これがなぜこれほど複雑になったのでしょうか。シンプルなはずの旅行業界がなぜ非常に複雑になったのでしょうか。 

 

[00:05:21] ケリー マック はい、そうですね。それは収益管理がとてもうまく機能する業界だからだと思います。つまり、宿泊施設はさまざまな料金で、さまざまなお客様に、さまざまな理由で、さまざまな時期に、さまざまな商品を販売できます。そのため、お客様のことを知り、特定の商品に対する購入傾向を把握して、最も多くの予算を使ってもらえるお客様を見つければ、収益管理担当者として成功できるわけです。そういったセグメンテーションを適切に行い、バランスよく組み合わせることで、ホテルは収益を拡大できます。確かに業界は複雑化しました。ですが、複雑な部分は最も多くの価値と収益を生む部分でもあります。

[00:06:20] マイケル グルブラー なるほど、おっしゃったように、そういった取り組みはホスピタリティ業界、旅行業界でうまく機能しますが、これは比較的新しい考え方だと思います。以前は、低価格のモーテルやホテルの売り上げアップ戦略は誰にでも分かる単純なものでした。今は何が変わったのでしょうか。データや分析が可能になったことが原因でしょうか。

 

[00:06:44] ケリー マック 原因は、データが利用できること、販売チャネル、旅行者のタイプ、旅行の理由、出発地と理由、旅行期間など、さまざまだと思います。それで、多くの理由でこういったセグメンテーションが行われ、新たなセグメントが誕生したのでしょう。そうですよね。25 年ぐらい前は、出張やレジャーのために旅行をしていましたが、レジャー旅行は 1 年に 1 度の大きなイベントで、1 年も前から計画するようなものでした。そのため、料金設定はとても明確な 2 つのセグメント向けでした。1 つは出張する社員や法人旅行者向け、もう 1 つは 7 日間の休暇を過ごす旅行者向けです。本当にこの 2 つのセグメントしかありませんでした。しかし今は、直前に車での国内旅行を決める旅行者がいますし、7 日間の外国旅行をする旅行者、直前に外国旅行を決める旅行者もいます。法人旅行向けのプロジェクト型ビジネスや1 泊だけの出張旅行もあれば、法人個別契約の旅行者、レジャー旅行など、ありとあらゆるタイプの旅行があります。そのため、とても多くのセグメントが存在します。そして種類の違う滞在には、それぞれ異なるニーズ、異なる料金、異なる宿泊施設体験が求められます。ここに、ブランドホテルがとても成功している理由もあると思います。たとえば、あるときは伝統あるマリオットに泊まり、あるときはオートグラフ、またあるときはモクシーに泊まる、といったことが起こるわけです。同じ人であっても、旅行する理由が違えば異なる体験を求めるからです。 

 

[00:08:51] マイケル グルブラー 収益管理担当者は就任初日に未来を見通せる水晶の玉をもらうと思いますが、収益管理担当者の目から見て、データとは何でしょうか。ケリーさんはどういう点を見るのですか。その日、その季節、その曜日に、そのホテルにおける最大の収益増加ポテンシャルを持つセグメントをどのように判断するのですか。 

 

[00:09:11] ケリー マック そうですね、確かに非常に多くのデータがあり、分析しているうちに何が正解か分からなくなるという声にも一理あります。最初に押さえておくべきことは、自分の施設にとって一番重要なことは何か、何に時間をかければ最大の成果が得られるか、という点です。たとえば、大きなホテルチェーンや企業向けホテルであれば、Agency 360 をチェックしたり、Demand 360 で法人旅行の需要やパターンをチェックするのに時間をかけることになるでしょう。レジャーホテルであれば、エクスペディアのデータや資料、卸売パートナーをチェックしたり、旅行者の動向や分析を調べるのに多く時間を使うでしょう。ですから、旅行業界のすごい点は、途方もない大量のデータがあることです。データを集めて確認し、Excel に入力したり入力し直したりして、ほんの少しの貴重な情報を読み取ろうとするだけで何日もかかる場合があります。では、どうすればその労力に見合った最高の結果を得ることができ、自分の施設に最も利益をもたらすビジネスは何か、自分の施設に最も魅力を感じるクライアントは誰かを見分けるには、どうすればよいのでしょうか。そこでデータが必要になります。そういう点を見るのです。 

 

[00:10:51] マイケル グルブラー 宿泊施設としての今後の基盤を築くために何に力を入れるか、その多くは需要に基づくということですね。マーケットの競合施設についてどのように考えていますか。他の宿泊施設の状況をどうやって把握していますか。 

 

[00:11:09] ケリー マック 競合施設というのは興味深いトピックですよね。自分たちから見た競合施設と、お客様から見た競合施設があり、これが同じ相手とは限りません。ですから、どこが自分たちの競合施設だと思われているかが分かるエクスペディアのツールが気に入っています。自分たちが選ばれなかったときにどこが予約されているかを知ると、とても驚くような相手のことがあります。収益担当のディレクターが「私たちの STR レポートを見ると、これが競合施設だ。ここだけに注目しよう。ここだけ対処しよう」と考えると、行き詰まることがあります。しかも、5 年前のたった 1 枚のレポートでそう決めただけだったりすると、それが最適な戦略でない可能性があります。ですから、どのような分野でどういう相手と競合しようと考えるかも重要ですが、お客様が自分たちの施設をどのマーケットにいると考え、どこと料金を比べているかを知ることもとても重要です。今、この業界、特に主要マーケットではブランドの影響がとても大きくなっており、どこの類似ブランドが売れているかを意識する必要があります。たとえ自分たちがそのブランドの新しい宿泊施設であったとしてもです。あるいは、たとえば最近改装したセレクト サービス ブランドであっても、別のセレクト サービス ブランドが 2 ブロックしか離れていない場所にあれば、自ブランドの他の宿泊施設よりも多く $100 の客室を販売するのが非常に難しい場合があります。それが同じブランド内での自身の現状というわけです。まさに。

 

[00:12:58] マイケル グルブラー そのエクスペディアのレポートは、前は「予約を獲得した施設」レポートという名前だったと思います。今でもそうかもしれません。 

 

[00:13:05] ケリー マック はい。 

 

[00:13:06] マイケル グルブラー それからブランドか独立系かというお話もされていました。ハイゲートには両方があると思いますが、収益に関わる関係者は異なるのでしょうか。宿泊施設がブランドか資産管理物件か所有物件かで目標は違うのでしょうか。 

 

[00:13:26] ケリー マック いいえ。ハイゲートでは違いはありません。私たちは、所有か資産管理か単に管理だけしているかに関係なく、建物とホテルにとってベストなことをしていると常に感じています。ハイゲートのスタッフは全員、いつもそういう風に感じていると思います。ハイゲートのブランドホテルのうち、いくつかはとても気に入っています。ブランドによってもたらされるものがとても素晴らしいので。また、独立系ホテルの中にも、特徴や嗜好、優雅さ、背景にあるストーリーから、とても気に入っているものがいくつかあります。どちらにもそういった素晴らしい点があります。都市部やサブマーケットにはブランドが欠かせない場所があり、そこではブランドがないとビジネスを続けるのがとても難しくなります。逆に、一部の建物はチャーミングで素晴らしく、魅力的な独立系ホテルに適しています。その両方を楽しむのが旅の醍醐味でしょう。 

 

[00:14:38] マイケル グルブラー ありがとうございます。ハイゲートはバケーションレンタル分野にもかなりの規模のポートフォリオがありますよね。 

 

[00:14:45] ケリー マック はい。 

 

[00:14:46] マイケル グルブラー それは少し違うのでしょうか。 

 

[00:14:47] ケリー マック はい、そうですね。バケーションレンタルは私たちにとって新しい分野で、本当にワクワクしています。4 部屋、5 部屋、6 部屋、7 部屋の宿泊施設を利用したまったく新しい旅行ビジネスモデルということで、とても注目しています。ハイゲートは現在、レジャーの中心地に宿泊施設を購入している企業のために管理を行っているのですが、特に多世代の大家族の滞在に力を入れています。とても興味深い分野です。本当に。個人的には、1990 年代後半から 2000 年代初めの、今ほどデータにアクセスできなかった頃の収益管理の状況に少し似ていると感じています。今ほど優れたテクノロジーがなかった時代ですね。その初期のような感じがします。これからバケーションレンタル分野で起こる出来事の初期段階に立ち会っていることに心を躍らせています。これからの発展や進化に関われるのは楽しみですね。 

 

[00:15:55] マイケル グルブラー 少し話を戻したいのですが、先ほどマーケットの中での激しい競争と料金についてのお話がありました。マーケットを 1、2 社が独占している場合、「底辺への競争」になるか、「上げ潮ですべての船が浮かぶ」状況かの 2 択になると思います。 

 

[00:16:19] ケリー マック 「上げ潮」の方が良いですね。いや、どうぞ続けてください。 

 

[00:16:23] マイケル グルブラー マーケット全体が力を合わせて最大の収益増加ポテンシャルを実現するには、どうすればよいのでしょうか。その場合も、業界全体として見たときに、今とは違った目でツールを捉えたり、違う方法で協力し合うことを考える方法はあるのでしょうか。 

 

[00:16:41] ケリー マック 私たちはここ 20 年で収益管理が進化する様子を目の当たりにしてきましたが、テクノロジーやデータがもたらした恩恵の一つがコロナ禍で明らかになったと思います。コロナは業界にとって初めての大きな衝撃でしたが、このとき、平均客室単価に関して「底辺への競争」は起きませんでした。その理由は、収益への取り組み、収益管理システムやテクノロジーがそれだけ発展したからだと思います。一部のマーケットでは、需要がとても落ち込んだあの暗黒の時期でさえ、以前の金融危機や同時多発テロの後など、非常に苦しい時期に見られたような平均客室単価の「底辺への競争」は起きませんでした。ですから私は「底辺への競争」については、もうそれほど心配していません。収益管理が登場してからかなりの時間が過ぎ、底辺を目指して競争する必要はないこと、需要が存在しなければ必死に底辺を目指して競争しても需要は喚起されないことを皆が分かったからだと思います。そうですよね。状況によっては、プロモーションやターゲットを絞った料金の値下げで需要を掘り起こすことはできますが、料金を下げても、需要がなければお客様は来ませんから。

[00:18:13] マイケル グルブラー 間違いなく収益管理の理論面を支えるのはデータですが、スキルの面についてはほぼ人間の本能というのは面白いですね。この 2 つのバランスを取るにはどうすればよいのでしょうか。 

 

[00:18:25] ケリー マック そうですね。私はいつも、収益管理のスキルがあれば宿泊施設の長期的な戦略を多く思いつくと言っています。来月の計画などをどのように練るか、といったことですね。毎日起こるわけではありませんが、宿泊施設を「あるセグメントから別のセグメントへ移行させたい」とか「直接的な事業形態から、こういった販売チャネルの組み合わせになるように改善に取り組みたい」と考えた場合、どうすればよいのでしょうか。そうですね、ホテルビジネスで何かを転換する場合、その方法は非常に数多くあります。もっとプロモーションに力を入れられるように少し料金を上げて結果的に目的の料金と同じにするのか、2 泊すると 1 泊分無料にして結果的に同じ料金にするのか、料金は同じで優待クーポンを出すのか、などです。違う販売方法で同じ料金を獲得する方法は数え切れないほどあります。セグメントの見方も同じです。たくさんの方法があります。そこで必要になるのが、収益管理のスキルです。どのような数字を達成したいのか、どのような稼働率を達成したいかは分かっているわけです。収益管理のスキルがあれば、それを達成するためのさまざまな戦略を思いつきます。最初の 3 つの戦略がうまくいかないことが分かれば、次の 3 つの戦略を考えるのです。 

 

[00:19:55] マイケル グルブラー その数え切れないほどの方法をさらに爆発的に増やすのが、おそらくパーソナライゼーションだと思います。あるいは、最近よく話題に上るのが、バルコニーが欲しい、低い階がいい、客室にピンク色のハローキティの冷蔵庫が欲しい、といった、オプションベースの料金設定です。そこに至る数々の方法の中から、収益管理の目標を達成するベストな方法をどのように考えるのですか。 

 

[00:20:29] ケリー マック はい、そうですね。それに関しては称賛すべきことがあります。オプションベースの料金設定をうまく表示するという点で、エクスペディアは素晴らしいですね。私たちの業界が苦労しているのは、テクノロジー、施設管理システムであったり、ウェブサイトのテクノロジーでどのように表示するか、客室タイプや料金を予約エンジンでどのように表示するか、といった点だと思います。スマートでなく、ぎこちないですよね。しかも、いくらでも加えることができます。テクノロジー自体は素晴らしく、誰もが求めていますが、お客様を圧倒することなく、たとえば 15 種類も客室タイプがあるホテルで 30 種類のものに対して $5 の差額を請求しようとしていると思われないように導入するには、どうすればいいでしょうか。つまり、課題の一つは、目標は達成したいのですが、お客様にどのように販売し表示されるか、それから購入されたアイテムを保証する形でどのように私たちのシステムに反映されるか、という点でしょう。私たちは目標を達成することは可能でしょうが、宿泊施設のテクノロジーはいつも他の業界より少し遅れていると思います。 

 

[00:21:56] マイケル グルブラー そこは問題ないでしょう。宿泊施設で一番大事なのはお客様のおもてなしですから。ですよね。テクノロジーを担当する方たちには私たちからテクノロジーを提供し、お客様のおもてなしは宿泊施設にお任せします。さて、人工知能にも触れないわけにはいきません。収益管理で行う予測の多くは、他の分野で AI がしていることと似ています。AI をどのように見ていますか。戦略を補強するのものか、AI で収益管理担当者の日々の業務をサポートできるか、どちらでしょうか。 

 

[00:22:34] ケリー マック AI には期待しています。退屈な業務の一部でもいいので、スピードアップしてほしいですね。実際、収益管理のバックエンドシステムには、頭が痛い厄介なデータ入力作業がたくさんあります。多くのシステムは AI ツールやフィード機能などで改善されつつありますが、完璧とは言えません。業務を進めるために手作業が必要な場面も多くあります。ですから、AI が私たちの代わりに料金コードの間違いやマーケットセグメントの間違いを見つけてくれたら嬉しいですね。ええ、収益管理システムでは、誤ったデータが入力されると誤ったデータが出力されますから。現在でも、誤りをなくすには、誰かが手作業で行うのが唯一の方法です。ですから、AI システムでそういうミスを修正してもらえるだけでも素晴らしいことです。あるいは、単に「この日とこの日は目標に達していない」といった基本的な内容ではなく、AI や AI を使ったシステムでミスまで修正できるなら、目標ペースに達していないことが画面にはっきり表示されて認識できるようになるはずです。ペースが遅れていても、その理由が正確に分かれば対処しやすくなります。あるいは、想定より速いペースだったり何日分速く進んでいるか、またはその状況について少し詳しく分かれば嬉しいですよね。つまり、私たちにとっては、現在の基本的な作業を AI が引き受けてくれたら、そういうものが素晴らしい AI 機能だと思います。あるいは、自分たちで苦労して何かを調べる代わりに、状況についてすばやく説明してくれるもの、記録やグループが何かを教えてくれるものですね。そうですね、今はそういった内容を調べるために 5 種類のシステムを使う必要があったりします。ですから、もしそうなれば収益の面で即座にメリットがあると思います。 

 

[00:24:43] マイケル グルブラー 異常検知とほとんど同じですね。 

 

[00:24:45] ケリー マック はい、そうですね。

 

[00:24:47] マイケル グルブラー 収益管理では誤ったデータが入力されると良くないというお話がありました。データが適切だとして、それをさらに良くする方法はありますか。今存在するデータに弱点はありますか。あるいは、「これがあれば嬉しいのに」というデータはありますか。 

 

[00:25:06] ケリー マック はい。実は私たちはお客様についてあまり知りません。一般的に、ロイヤルティ プログラムの会員などでない限り、お客様については何も分かりません。名前やどこから来たかは分かることがありますが、ほとんどの場合は分かりません。お客様がチェックインしたり滞在したりするときや、再度利用されたりしたときに、何かをしたくてパーソナライズしようにも、フロントがそういう対応をするのがほとんど不可能な場合があります。ホスピタリティ業界のテクノロジーの現状では、もしそのお客様が 3 種類の方法を使って予約していたら、その方が以前宿泊したことがあるか私たちには分からないのです。つまり、GDS で 1 回、エクスペディアで 1 回、ホテル公式ホームページで 1 回予約していた場合、ジョー スミスといったよくある名前のお客様であれば、そのお客様を同一人物として関連付ける方法はありません。システムでも同一人物だと特定できません。その結果、本来提供すべきホスピタリティを損ないかねません。いらっしゃいませ、今回もご利用いただき、ありがとうございます、と言えないのですから。お客様がいろいろな方法で予約することを責めるわけではありませんが、お客様がどういった人で、なぜ自分たちの宿泊施設を継続的に選んでもらっているかなど、もう少し詳しく分かればいいですね。 

 

[00:26:35] マイケル グルブラー 宿泊施設に対する顧客ロイヤルティが高いか、ほかの施設に対する顧客ロイヤルティが高いかが分かると、お客様にどういう料金を請求するかが変わるのでしょうか。 

 

[00:26:47] ケリー マック 料金が変わるかどうかは分かりません。私たちはマーケットの需要に基づいて料金を設定していますから。ただ、提供するサービスやチェックイン時の対応は変わると感じます。ですよね。たとえば、ホテルにチェックインするときに何かのキャンペーンや無料アップデート特典があったり、何らかの理由で無料アップグレードを提供する必要がある場合、あるいはそのお客様が以前にその宿泊施設を利用したことがあり、さらに別のマーケットでそのホテルチェーンの別の宿泊施設も利用したことがあると分かっている場合、「お客様はシカゴにある当グループの宿泊施設に何度か滞在されているようですね。ご参考までに、来週そこで特別キャンペーンをすることをお知らせします」と伝えることができます。このように、ホスピタリティや会話など、プロセス全体で見て役立ちます。ただし、単にジョー スミスという方がチェックインするという情報だけだと、とてもビジネスライクになります。 

 

[00:27:47] マイケル グルブラー 先月も 1 週間泊まった宿泊施設にチェックインするときに、「こちらは以前ご利用されたことはありますか」と聞かれるほど最悪なことはありませんよね。 

 

[00:27:56] ケリー マック ええ、本当に。

 

[00:27:58] マイケル グルブラー 一部、その辺りをうまくやっているところもありますが、CRM がしっかりしているのでしょう。ですが、おっしゃるとおりです。どこで予約するかによりますが、よくある名前だと関連付けるのが難しい場合があるでしょうね。 

 

[00:28:11] ケリー マック そのとおりです。

[00:28:12] マイケル グルブラー ケリーさんはニューヨーク大学で非常勤教授を務めておられます。ほかの収益管理担当者に代わってお尋ねしたいのですが、興味津々の後輩収益管理担当者に珠玉のアドバイスなどはありますか。 

 

[00:28:30] ケリー マック ははは、私は「いつも質問しなさい」と言っています。収益アナリストは尋ねることを恐れてはいけません。収益管理では多くのことを学ぶ必要があるからです。たくさんのシステム、たくさんのパートナーが存在し、販売ネットワークは複雑です。施設管理システムもいろいろあり、セグメントも多くあります。ですので、それらをすべて一度に学ぶことはできません。ですから、いつでも質問し続ける必要があります。「知りません」とか「どういう意味か分かりません」と言うことを恐れず、「この略語の意味をどなたか説明してもらえませんか」、「このセグメントはどういう意味ですか」、「私が見ているこのレポートは何ですか」、「話についていけません」などと言えるようになる必要があります。私は、業界に入ったとき GDS が何のことか分かりませんでした。当時、私は予約管理担当で、予約管理担当が収益管理担当に変わったため、収益管理に放り込まれたわけです。それから初めての企業 RFP の時期が来て、「GDS って何 ?」という感じでした。それでテクノロジー担当者に電話して、「これが何のことか分からないので、3 時間ほど時間を取って教えてください」と言いました。それで担当者が来て教えてくれました。そんな感じで学んでいくのです。 

 

[00:29:47] マイケル グルブラー 現在の収益管理分野におけるセグメントをまとめたのがケリーさんですが、時期によってセグメントの見方は変わりますか。ほかのセグメントよりも価値があると感じるものや、単に客室を埋めるための戦略というものはありますか。 

 

[00:30:05] ケリー マック はい。全部ですね。はい、そうですね。いえ、マーケットによります。宿泊施設にもよるし、時期や私が教えるタイミングにもよります。いつも言っているのですが、政府機関などのセグメントを例に挙げると、米国のマーケットの 90% では客室を埋めるためのセグメントで、あまり重視されません。ですが、ワシントン DC やフロリダ州の州都タラハシー、ニューヨーク州の州都オールバニーなどのマーケットではとても重要なセグメントです。そのセグメントの交渉ではとても重視する必要があります。そう、このように、マーケットに大きく依存しています。そして時期によっても変わりますね。 

 

[00:30:53] マイケル グルブラー ですが、その場合も金銭的価値は同じなのでしょうか。 

 

[00:30:56] ケリー マック STAR で RevPAR の割合が同じになる限り、金銭的価値は同じです。 

 

[00:31:03] マイケル グルブラー RevPAR とは何かというと…いえ、説明をお願いしようと思いますが、私の理解では、宿泊施設の客室数に基づいて得られる客室稼働率と収益です。 

 

[00:31:13] ケリー マック そのとおりです。客室稼働率と平均客室単価を掛けたものが RevPAR です。 

 

[00:31:16] マイケル グルブラー ティッシュ ホスピタリティ スクールに通ったことがない人向けの説明でした。ケリーさん、本日はありがとうございました。お話しできて良かったです。今週、ニューヨークでお会いできるのを楽しみにしています。 

 

[00:31:30] ケリー マック お会いできるのが楽しみです。 

 

[00:31:31] マイケル グルブラー 私は明日どこに旅をするかを知っているのですが、ケリーさんはいかがですか。何か楽しみはありますか。次はどちらへ旅行されるのですか。 

 

[00:31:38] ケリー マック そうですね、2023 年はとてもたくさん旅行して、それが終わったばかりで。ええ、レジャー旅行は 12 箇所、出張は数え切れないほどしたと思います。ですから 2024 年についてはまだ考えていませんが、今、家族でクルージングを計画中です。それからたぶんイタリアには旅行するでしょう。あと、例年はカリブ海の島に行きます。その後はまた考えます。 

 

[00:32:15] マイケル グルブラー 2024 年の旅行で OneKeyCash を獲得、利用できるように、エクスペディアでお会いできることを楽しみにしています。 

 

[00:32:25] ケリー マック 宣伝上手ですね。

[00:32:31] ブランドン エアハルト マイケルさん、素晴らしい対談でした。ハイゲートについてのお話はとても良かったですね。ハイゲートはホテルチェーン、独立系、バケーションレンタルなど、ホスピタリティ業界を幅広くカバーしています。対談ではどういった点が主なポイントでしたか。 

 

[00:32:47] マイケル グルブラー 今回はいろいろな話をしました。これだけ多くのテーマについて話せたことは驚きですね。AI についてのケリーさんのお話は興味深かったです。今、世間では AI の話で持ち切りで、私たちの生活のあらゆる面を侵食しようとしています。ですが、ケリーさんは AI が面倒なデータのクリーンアップ作業に役立つと考えています。誤ったデータが入力されると誤ったデータが出力されるという考え方は、収益管理の大原則です。業界全体におけるそういったクリーンアップの影響と、収益管理担当者が細かい作業で疲弊する代わりに、売り上げアップに集中できる様子を想像してみてください。 

[00:33:23] ブランドン エアハルト ええ、まったく同感です。データのギャップはあらゆるところに存在しますからね。それを早く解決できるほど、確認した情報をうまく戦略に活かすことができるでしょうから。弊社のパートナー様と一緒にそのことについて考えるのは、Expedia Group にとって素晴らしい機会だと思います。ホテルやバケーションレンタルのオーナー様が、旅行者がどのような人でどのように関係を築けばよいかを知るためのシームレスなプロセスをバックエンドにどのように構築できるか、という点ですね。現在、さまざまなカテゴリーでそのような取り組みが存在しています。そうですよね。ですが、マイケルさんから見て、この点にどのように取り組むべきでしょうか。 

 

[00:33:59] マイケル グルブラー エクスペディアから見て、パートナー様がリーチを拡大するか、それとも適切なお客様を呼び込むマーケティング戦略を補強するかを考えられるようにする方法はとても多くあると思います。私は特に、弊社からパートナー様に提供する、メディア ソリューション ツール、手数料調整、パッケージ割引などのサービス、最適化された販売プログラムについて考えています。収益管理にはスキルのようなものがあるという話を少し伺いましたが、これらのツールは独自の収益管理戦略を描けるという点で異なります。 

 

[00:34:36] ブランドン エアハルト ボブ ロスが描くものよりもはるかに素敵な作品が描けそうですね。Expedia Group は、どこにいるパートナー様であってもご利用いただける収益分析ツールを提供しているのが素晴らしい点です。バケーションレンタルのオーナー様が弊社サイトへの施設の掲載を検討している場合、マーケットの需要データやその他の分析データを使用して料金を推奨する、料金の自動設定機能があります。パートナー様はクリック 1 回でこの自動設定機能に登録でき、あとは弊社に料金の管理をお任せいただけます。もっと複雑で異なる客室タイプがあるホテルの場合、弊社サイトにいくつかのツールと分析データをご用意しています。サイトには、モバイル料金や会員限定価格を含む競合施設の料金を確認できる機能もあります。パートナー様はマーケットで競争力を高める機会があることが分かるため、それを活かして会員限定価格などの商品を投入できます。また、どこに向かうべきかを知るだけでも、パートナー様にとって非常に重要だと思います。この点についてはマイケルさんが説明してくれると思いますが、最初のステップは必ずアカウントマネージャーと協力することですよね。 

 

[00:35:44] マイケル グルブラー アカウントマネージャーはその地域を担当しているので、ほとんどの場合、マーケットのことをよく分かっています。収益に対する高い意識も持っています。それから、こういった多くのツールは管理画面 (Partner Central) にもあります。2、3 回クリックするだけで新しいツールがすべて見つかります。 

 

[00:36:03] ブランドン エアハルト そのとおりですね。今回のエピソードを終える前に一つ言っておきたいことがあるのですが、弊社では機能の改善を継続的に行っています。RevPlus ツールで 2024 年の提供を計画している機能の一つは、小規模なイベントです。街全体が盛り上がるイベントは誰でも知っています。ですが、宿泊施設に影響がある 12 歳以下のサッカートーナメントが開催されることはあまり知られていないかもしれません。予約するチームが 12 もあるのなら、この収益の機会を活かすべきなのは明らかです。このように、弊社のツールは常に進化しています。マイケルさんと私が言ったように、アカウントマネージャーに相談し、管理画面 (Partner Central) をチェックしてください。バケーションレンタルのオーナー様であれば、適切な自動設定機能を試してみることをお勧めします。私たちはこれまで、マーケットの需要分析に基づいて料金戦略を決めたパートナー様が収益の大幅な増加に成功するのを見てきましたので。さて、今回も素晴らしいエピソードでした。ケリーさんに今後の旅行の予定を質問していましたが、マイケルさんにも質問させてください。何か予定はありますか。 

 

[00:36:58] マイケル グルブラー 先ほどの 12 歳以下のサッカートーナメントの話ですが、私の心が読まれたのかと思いました。私の 10 歳の子供がチームで旅行をするので、近いうちに近くの州で試合があることが分かるはずです。 

 

[00:37:09] ブランドン エアハルト 良いですね。近いうちにパートナー施設の皆様も RevPlus でそのイベントを見つけるでしょう。ケリーさんとの素晴らしい対談をどうもありがとうございました。マイケルさん、本日はご参加いただき、ありがとうございました。 

 

[00:37:20] マイケル グルブラー こちらこそ。いつでもお呼びください。 

 

[00:37:22] ブランドン エアハルト いつものように、ポッドキャストのご感想などは PoweringTravel@Expediagroup.com までメールでお寄せください。スペースなしの一語で「PoweringTravel」、アットマーク以下が「Expediagroup.com」です。また、ウェブサイトの新しいフォームなら入力が簡単です。Partner.Expediagroup.com をご覧ください。お時間があれば、ご利用のプラットフォームでポッドキャストの評価とレビューもお願いいたします。皆さんのような方にこの番組を知っていただくためです。ご視聴ありがとうございました。Expedia Group がお送りする「旅行ビジネスをサポート」の次のエピソードでまたお会いしましょう。


プレゼンターのご紹介


ケリー マック氏

ハイゲート、レベニュー / ディストリビューション担当エグゼクティブ バイス プレジデント

収益管理分野で 25 年以上の経験を持ち、ハイゲートの 500 箇所を超える宿泊施設を直接管理しながら、各施設の収益管理戦略、料金ポリシー、CRM プログラム、デジタルマーケティング イニシアチブの立案と遂行を行っています。ニューヨーク生まれで、ニューヨーク大学のプレストン ロバート ティッシュ ホスピタリティ、ツーリズム、スポーツマネジメントセンターの非常勤教授を担う傍ら、ニューヨーク市観光局で取締役を務めています。

マイケル グルブラー

Expedia Group、北米キーアカウント担当シニアディレクター

旅行業界で革新的なパートナーシップを推進するチームのリーダーとして、Expedia Group ブランドを販売面のパートナーからテクノロジー パートナーに進化させるサポートをしています。マーケティングとブランド開発分野の経験を持ち、宿泊施設でのゲストサービスからグローバルチェーンの取締役まで、20 年以上旅行業界に携わっています。業界関連の資格として CHA、CRME、CHDM を所有し、アリゾナ大学で MBA を取得しています。

ブランドン エアハルト

Expedia Group、マーケティング部門バイスプレジデント兼 「旅行ビジネスをサポート」メイン MC

Expedia Group の B2B 宿泊施設マーケティングの責任者であり、パートナープログラムの拡張に重要な役割を果たしてきました。戦略的イニシアティブをリードし、収益分析データの利用を促進することでパートナーの成功を支援しています。妻と旅行好きの子供と一緒にイリノイ州シカゴで暮らしています。



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