ブログ記事

バケーションレンタル オーナー向けのインクルーシブな旅行の原則

十分なサービスを受けていない旅行者に関する詳細なインサイトと、あらゆる背景を持つお客様を歓迎することがビジネスにとってプラスとなる理由を紹介します。

author
Tim Rosolio

旅行は、文化を超えて人々を結びつけ、グローバルな共同体意識を育みます。しかし、依然として、制度上の障壁や差別的な待遇によって、十分なサービスを受けていない多くの旅行者のそうした体験が損なわれています。少数派の人たちの割合が増加の一途をたどるなか、インクルージョンを推進することは、単に道義的な責務であるだけでなく、ビジネスを行ううえで不可欠なものになっています。

 

すべての人に楽しい旅を : 旅行におけるインクルージョンに関する Expedia Group の調査」のレポートでは、黒人、ラテン系、LGBTQIA+ の人たちや障がいのある人たちなど、少数派のコミュニティに属する旅行者が直面する経験や課題についてのインサイトを紹介し、十分なサービスを受けていない旅行者の 5 人に 2 人 (40%) が自分のアイデンティティのために目的地やアクティビティを選ぶ際に選択肢が制限されていると感じていることを明らかにしています*。

 

インクルーシブな旅行に関するインサイトに加えて、すべてのお客様がこれまで以上に歓迎されていると感じることができる体験を作り出し、ビジネスの成功を後押しするために、バケーションレンタルのオーナーとして取ることができる積極的な対策についてお読みください。


インクルージョンはビジネスの成長を促進する


現在、十分なサービスを受けていない旅行者は、世界の旅行市場において大きな割合を占めています。2040 年までに、米国では十分なサービスを受けていない人たちが大幅に増加することが予測されており**、これらの少数派のコミュニティはその規模と購買力の両方において、今後も伸びていくことが示されています。旅行業界は、この伸びに対応できておらず、十分なサービスを受けていない旅行者の体験に影響を及ぼしています。

 

しかし、このギャップはバケーションレンタルのオーナーにとっては、貴重なチャンスとなります。インクルーシブな旅行に関する取り組みを積極的に取り入れることで、社会的に疎外されている旅行者のニーズにうまく対応し、ビジネスを成功に導くことができます。お客様がこれまで以上に歓迎されていると感じることができる体験を作り出すことで、この拡大する市場に参入し、ロイヤルティを構築できるほか、オーナーとして多様な旅行者にアピールしやすくなります。結果として、お客様による評価を高め、リピート予約を増やし、長期的なビジネス成長のための強固な基盤を構築することができます。


リサーチおよび予約プロセス時の懸念事項を軽減する


一般の旅行者も十分なサービスを受けていない旅行者も、旅行のリサーチと計画に費やす時間は平均 9 時間であるのに対し、十分なサービスを受けていない旅行者は、目的地や宿泊施設が単に魅力的であることだけでなく、安全であらゆる人を歓迎していることを確認するために、さらに平均 5 時間を費やしています。

 

少数派の人たちは、一般的な人たちの旅行体験よりも、同じような背景を持つユーザーの旅行体験を重視し、信頼しており、自分と同じアイデンティティを持つユーザーの口コミやおすすめ情報を探しています。旅行に関する決定を行う際には、関連するコンテンツにアクセスできることが重要になります。これには、口コミや言語オプションのほか、バリアフリー設備などの詳細検索条件が含まれます。



旅行計画時の信頼できる情報源

十分なサービスを受けていない旅行者は、自分と同じアイデンティティを持つユーザーの口コミやおすすめ情報を重視しています。


61%

黒人およびラテン系の旅行者のうち、同じような背景を持つユーザーの口コミを優先している旅行者の割合。

55%

LGBTQIA+ の旅行者のうち、自分と同じアイデンティティを持つユーザーの口コミやおすすめ情報を受け取ることが重要であると考えている旅行者の割合。

46%

障がいのある旅行者のうち、自分と同じコミュニティのユーザーの口コミやおすすめ情報を探している旅行者の割合。



実践的なヒント

十分なサービスを受けていない旅行者がもっと安心して貴施設を予約できるように支援する


  • お客様がニーズや好みに基づいて貴施設をすばやく特定できるように、詳細検索条件でバリアフリー設備の絞り込んだときに貴施設が表示されるようにします。
  • 旅行者が掲載ページの内容を理解できるように、複数の言語オプションを用意します。
  • 貴施設を以前利用したことがあるお客様から積極的に口コミを募り、旅行者の多様な体験を紹介します。

予約リクエストを受信時に自動的に承認する即ギメ予約を有効にして、予約プロセスから偏見の可能性を排除しましょう。即ギメ予約の仕組みについては、こちらのブログ記事をお読みください。

 

即ギメ予約を設定



すべての旅行者を歓迎する設備や体制を整える


十分なサービスを受けていない旅行者の半数以上 (52%) が、自分のアイデンティティが宿泊先の選定に影響すると回答しています。そうした旅行者の多くにとって、宿泊先の選定は、単に快適なバケーションレンタルを見つけることでなく、自分のアイデンティティが尊重され、個々のニーズが認められる施設を見つけることを意味しています。


実践的なヒント

貴施設に滞在中、すべてのお客様が歓迎され、受け入れられていると感じられるようにする


  • 貴施設にスロープやシャワーの手すりなど、障がいのあるお客様が利用しやすくするための設備を用意して維持することで、そうしたお客様に予約してもらいやすくします。
  • 滞在中にサポートを受けるために動物を同伴する必要があるお客様のために、介助動物を歓迎します。
  • お客様が安心して周辺を探索できるように、多様な興味やアイデンティティに応える地元の観光スポット、レストラン、アクティビティを厳選して紹介するウェルカムガイドを用意できないか検討します。

 

ウェルカムガイドを作成



ダイバーシティとインクルージョンを積極的に推進し、十分なサービスを受けていない旅行者とつながる


十分なサービスを受けていない旅行者の場合、そのアイデンティティが旅行の選択に大きな影響を与えることがあります。十分なサービスを受けていない旅行者は、ダイバーシティやインクルージョンを支持する企業を介して予約することを好みます。

十分なサービスを受けていない旅行者の 71% が、ダイバーシティとインクルージョンの取り組みを支持するブランドを好むと回答しています (一般の場合は 62%)。



実践的なヒント

お客様とのあらゆるタッチポイントにおいて、ダイバーシティへの取り組みを一貫して示す


すべての Vrbo オーナーは、差別、ハラスメント、インクルージョンに関するエクスペディアのガイドラインに精通している必要があります。このガイドラインは、公平で誰でも歓迎するサイトを推進する基盤となります。

 

また、貴施設の掲載ページ、設備やサービス、バリアフリー設備など、バケーションレンタル ビジネスにおけるお客様とのあらゆるタッチポイントを調べ、それらが貴施設のダイバーシティとインクルージョンへの取り組みを一貫して反映していることを確認することも重要です。

 

すべての掲載ページおよびマーケティング資料で使われている言葉をよく調査し、言葉遣いがインクルーシブで、誰でも歓迎する、敬意が表れたものであることを確認します。バリアフリー設備について言及する場合は、制限を強調するような表現ではなく、肯定的な言葉を使用するようにします。たとえば、「障がい者用トイレ」を備えていると言う代わりに、「バリアフリートイレ」を提供していると言うことができます。

 

このような配慮のある言い方に変更することは、少数派の旅行者に対して大きな効果があり、お客様のためにインクルーシブな環境づくりに取り組んでいることを示すことにもなります。

 

掲載ページを更新

調査と分析

詳細データ

十分なサービスを受けていない旅行者、またバケーションレンタル ビジネスを成功させるために取ることのできる対策についてご確認ください。



最新情報を入手

今後のブログ記事に関する通知をお送りしますので、ぜひご登録ください。



このページは役に立ちましたか ?

弊社サイトの改善のため、ご意見をお聞かせください。